今日、シアトル総領事館に行って日本の小学校一年生の教科書を頂いてきました。教科書のサイズが大きくなってからずいぶん経つと思うんですが、実物を見たのはこれが初めてです。大きくなった分、厚みは薄くなったようだし、それに、絵が大きくって、教科書というより、なんか本屋さんに並んでいる学習教材のような雰囲気ですね。

4月からは進研ゼミを始める予定です。そのうえ、日本語で週一回授業を行っている「ひよこ塾」というところにも通い始めることになりそうです。勉強漬けにはさせたくないと思いつつも、日本に帰ったときに授業に戸惑わないようにさせてあげたいという気持ちもあり、遊びと勉強のバランスをとるのが難しいですね。

そうそう。小学校一年生の教科書を見て、自分が小学校に入学したばかりの日の出来事を思い出しました。まだ入学したてのある朝、登校前に時間割を見ながら、その日に授業がある科目の教科書を揃えてランドセルに入れようとしたのですが、時間割にある「ずこう」の教科書が見当たらなかったのです。外にはもう、同じ登校班の友達が集まってきていました。しかし、何度手元にある教科書を見てみても、「ずこう」なんていう教科書はありません。「どーしよう、どーしよう。ない!ない!ない!」と、気が焦るばかりです。

いよいよ登校の時間という時になってようやく、横長の形をしていて、ちょっとほかの教科書と毛色の違う「ずがこうさく」と書いてある教科書が、「ずこう」のことなんだと気がついたのでした。(あるいは、半ベソかきながら母親に聞いて教えてもらったような気もします。)図画工作を略して図工と言うのは、知っていれば何でもないことですが、「ズ・ガ・コ・ウ・サ・ク」なんていう、まるで魔法の呪文のような言葉の、なんで1番目と3番目と4番目の言葉だけ取り出して「ズ・コ・ウ」なんていう言葉にするのか、まるで理解できなかった小一の春でした(笑)。

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