普段は外食もせず、慎ましく生活しているわけですが、めでたいことがあった時くらい外食してみたくなるものです。

こちらに来て、ようやく論文を一つ出すことができました。と言っても、レビュー論文で、僕は第二著者で、ボスが第一著者です。Hsp90という分子シャペロンが、動物の変態をコントロールすることで進化に関わっているのではないかという、これまでに聞いたことがない仮説を提起しています。

ご興味のある方は↓

Rutherford S, Hirate Y, Swalla BJ.
The Hsp90 capacitor, developmental remodeling, and evolution: the robustness of gene networks and the curious evolvability of metamorphosis.
Crit Rev Biochem Mol Biol. 2007 Sep-Oct;42(5):355-72.
doi: 10.1080/10409230701597782. PMID: 17917872.

で、第二著者であろうとも、とにかく論文が出たのだからお祝いをしようと思い、近くのユニバーシティ・ビレッジにあるBlue C Sushiという回転寿し屋さんに行ってきました。ええ、アメリカにも回転寿しがあるんです。仕組みは日本の回転寿しと全く同じでした。青、オレンジ、赤、黄色など、皿の色の違いによって値段が分かるようになっていて、面白かったのは、青は東西線、オレンジは有楽町線などのように東京の地下鉄をイメージしているところです。店内の大きなモニターには日本の何気ない街角の光景が映し出されていました。土曜日の夕方ということもあってか、お店は大にぎわいで、30分ほど待たされてようやく席に着くことができました。いや、正確に言うと、30分も待つのは辛いので、同じショッピングモール内にあるアップルストアに行って、新しいOS X (Leopard) がインストールされたマックをいじりながら時間つぶしをしていました。

で、お寿司の味ですが、回転寿しにしてはネタの鮮度も良く、十分楽しめました。一番美味しいと思ったのはイカです。身が締まっていて、コリコリした歯ごたえとイカ独特の甘さを久しぶりに味わうことができました。ほかにも、マグロやサーモン、タイのような白身の魚も美味しかったです。残念だったのは、シャリがかなり小さめな上に、ボソボソしていたことです。アメリカでも、日本のような粘りのある米を手に入れることができるのですが、経費節減のためなのか、それともアメリカ人の味覚に合わせたためなんでしょうか?

お値段は家族3人で、税金、チップ込みで70ドルでした。回転寿しにしては高めですが、普段、食べる機会がない新鮮な魚介類を腹いっぱい食べることができたし、お祝いだからいいことにしましょう。いつか、第一著者で論文を出版することができたら、おいしいと噂の「喜作」という日本食屋さんでお祝いをしたいと思ってます。

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