専門誌に投稿する論文には2種類あります.一つは新規のデータを発表する(オリジナル)論文で、もう一つはこれまで発表されたデータを整理し、今後の展望などについて述べるレビュー論文というものです.

今、ボスがレビュー誌に依頼されたレビュー論文を書いているところで、私もそのお手伝いをしています.なんて言うとノンキそうですが、実は締め切りは2月1日で、もう過ぎちゃってるんです.そんななわけで、てんやわんやの毎日です.だいたい、1年前に依頼されているのに、なんで2週間前から始めるんだか(笑).

レビューのテーマは当研究室のメインテーマである分子シャペロンHsp90の進化における役割です.ボスはこのテーマについてもう何本もレビューを書いているのですが、今回はちょっと趣向が違います.最近、Hsp90がホヤ、ウニ、軟体動物、節足動物などの変態に関わっているというデータが発表され始めていて、そのへんについての考察が今回のレビューの新機軸になっています.

しかし、ウニ→ゼブラフィッシュ→酵母ときて、またウニやらホヤやらの変態の論文を読むことになろうとは想像できなかったです.読んでいる論文に出身ラボのウニ変態論文が引用されているのをみると嬉しいものですね.

大学でウニを扱っていた頃は、間接発生、直接発生の適応における利点など、変態を適応の観点から捉えたことなんて一度もなかったので新鮮です.

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です