英語で会話することや英語を話す人に恐怖感を感じて怖じ気づいていた留学前に比べれば、今は平常心でいられるだけ進歩したと自分を褒めてやってもいいかもしれません。でも、英語をマスターしたわけじゃないんです。英語ができなくてもどうにかなるんだという自信がついただけです。実際、どうにかなります。でも、この考えはちょっとまずいですよ。だって、今の状態を肯定してしまったら、もうこれ以上の上達は望めないですから。もうトシもトシなので今さらネイティブレベルを目指そうだなんて思わないですが、多少でも英語ができるようになればその分だけボスやラボの仲間との会話も円滑になるし、誤解や勘違いが元でお互いが不幸になることも避けられるかもしれません。

こちらでは、英語を母国語にしない人が英語を学ぶためのプログラム、授業をEnglish as a second language (ESL) と呼びます。大学や、 community college(生涯学習の場?)、教会などでESLの授業を受けることができますが、時間的、経済的余裕のない僕はこれらのESLに通うのはちょっとむずかしいなと諦めていました。

前振りが長くなってしまいましたが、僕がいま続けているのはポッドキャストで聞ける無料(注)のESL、English as a Second Language Podcastです。

ホストのDr. Jeff McQuillanによる、Welcome to English as a second language podcast….From beautiful Los Angeles, California …で始まるこのポッドキャストは、興味を引く話題が多いし、明瞭な発音でゆっくり話してくれるので、英検2級程度のヒアリング力があれば問題なく聞き取れると思います。英語による語彙の説明も素晴らしく、知らない単語・熟語が出てきても日本語に思考を切り替えることなく英語を理解することができます。また、アメリカの文化的背景についての解説も豊富で、これがけっこう重要なんだってことを最近理解し始めました。たとえば、サンクスギビングの翌日はどのお店も大セールをおこない、早朝から買い物客が押し寄せるのですが、同僚との会話で、セールの話になったとき、事前にこのことについて知っているかどうかで、会話の理解度がまるで違ってくるんです。

日常会話のスピードはESL podcastより速いし、しかも不明瞭なことがふつうですが、ESL podcastを毎日繰り返して聞くことで英語に対する慣れができてきて、以前よりヒアリングが向上したように感じてます。「継続は力なり」を信じて、これからも聞き続けようと思います。そのために、レッズ優勝バージョンのiPod nanoも買ったしね。

(注)現在(2024年)は有料となってしまったようです。残念。
https://www.eslpod.com/

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