作曲家、シンセサイザー奏者の冨田勲さんを僕は全く知らなかったのだけれど、NHKの大河ドラマや新日本紀行のテーマなどで有名な人のようですね。
この人の70年代の作品で、ホルストの「惑星」をシンセサイザーで演奏したアルバムを見つけ、最近よく聞いてます。今のシンセと違って原始的なシンセしかない時代に完成度の高いシンセアルバムを発表して世界の度肝を抜いたんだそうです。中学生の時、団地のレコード屋で初めて買ったレコードはシンセサイザー演奏による映画音楽のアルバムだったんだけど、あのシンセサイザーのサウンドが懐かしくて、シンセの曲をずっと探してたんです。で、見つけたのがこのアルバムです。シンセらしさが存分に味わえるアルバムです。この組曲惑星は冥王星が発見される前に作られたものなので、冥王星というタイトルの曲は含まれていないのですが、冥王星が惑星から降格してしまったので、惑星だけに、丸く収まってしまいましたね。
さてさて、シンセサイザーのサウンドや、スターウォーズや未知との遭遇などのSF映画、アポロ計画を通して育まれた宇宙への想いは僕やその少し上の世代の元少年の世界観に色濃く影響を及ぼしているものとおもわれます。
宇宙といえば、僕が小学校1年の時、今でいうところのお台場で開かれた宇宙博は圧巻でしたね。
http://nippon.zaidan.info/kinenkan/history30/2/2531.html
品川駅から、開通したばかりの海底トンネルを抜けて会場に着き、目に飛び込んできた横倒しのサターンV型ロケットや、超巨大なスクリーンの映画、月着陸船、月の石、見たこともないようなビッグサイズの板チョコ。。。その全てに魂が揺さぶられました。
70,80年代は宇宙や、21世紀への期待感など、現代よりも夢のある時代だったといえるんじゃないでしょうか。今の少年たちは何にロマンを感じるのでしょうね。22世紀を語るのはまだ早すぎるけど、2050年の世界を想像し、少年に夢を与えるのも科学に携わる者の役目かもしれませんね。