醤油ができるまでの流れを簡単に説明します。
青文字は平手醤油にて行う工程です。
- 原料処理
大豆を蒸す
小麦を炒る
塩を水に溶かす
- 製麹(せいきく)
- 蒸し大豆と炒り小麦を混ぜ、種麹をふりかけます。
30℃で3日培養すると麹が出来上がります。
- 諸味(もろみ)の仕込み
- 麹に塩水を加えて仕込みます。(平手醤油では麹を前もって塩切りしておき、仕込み時に水を加えます)
- 諸味の発酵・熟成
- 乳酸菌や酵母菌の活動によって大豆・小麦が分解されて、うまみ成分であるアミノ酸や、醤油らしい色、風味、香気が作り出されます。
- 圧搾
- 諸味を仕込んでから10カ月から1年後に搾りを行います。
搾りたての醤油は生(なま)しょうゆ、あるいは生揚げ(きあげ)といいます。フレッシュな味わいですが、菌が生きているので長期保存はできません。保存するときは、次の工程にある「火入れ」を行います。
- 火入れ・濾過
- 加熱処理することで微生物を殺菌し、保存性を高めます。また、この処理によって香気が立つようになります。火入れをすると澱(オリ)が出てくるので、数日間静置した後、上澄みを濾過します。
- 醤油の完成です!
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「醤油本改訂版」著者:高橋万太郎, 黒島慶子(玄光社)
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この醤油本の連動ムービー「醤油ができるまで」は以下のリンクから視聴できます。
昔ながらの木桶で仕込む醤油蔵での作り方です。
https://www.youtube.com/watch?v=-m1EsH_7_y8