2021年2月。安曇野の「ひなた醤油研究所」にて、私は麹と出会いました。安曇野で、”宮さん” こと宮崎康英さんから麹作りの薫陶を受けて以来、私の頭の中にはいつも醤油のことがありました。今年、宮さんは、安曇野から福島県二本松に移住され、「森のひなた舎」にて、福島の子供たちのために、楽しくて美味しい手前醤油づくりを始めました。
10月12日から13日にかけて、「森のひなた舎」にて醤油搾りフェスが開かれました。私は宮さんから諸味の搾り方を教わるために、息子と一緒に二本松に向けて車を走らせました。「森のひなた舎」は東北自動車道の二本松ICから5分とかからない交通至便なところにあります。しかし、街中の喧騒とは無縁の豊かな自然の中にあり、里山の緑に包まれた古民家で、安達太良山の美しい眺めが印象的でした。
二日間、宮さんの一挙手一投足を見逃すまいと、宮さんの醤油搾りを見守りました。そんな私は、この醤油搾りフェスの中では浮いた存在でしたが、フェスの主催者も参加者も皆さん優しい方ばかりで、笑顔で私と息子を迎え入れてくださいました。嬉しかったです。どうもありがとうございます。おかげさまで、醤油搾りについてバッチリ勉強できました。
そして、二本松からの帰路、私の脳裏には皆さんの元気な声と笑顔がこだまし続けていました。心身が健康で、みんな笑顔でおいしい食べ物を囲むことの幸せ。これ以上に幸せなことってあります?
醤油づくりを通して、この幸せを皆さんと一緒に追い求めていきたいなと思いました。